●四男・延啓のトーキョーワンダーサイト疑惑
2006年11月24日(金) 定例記者会見
15:03〜15:42
【記者】トーキョーワンダーサイトの事業についてお伺いします。知事の四男の…。
【知事】(略)あそこ、ただのガラスが張ってあったんでね、もう開館間近だしね、これ、「このままはみっともないんじゃないか」というので、「ステンドグラスをだれかにはめさせろ」と言ったら、そんな金もないしだね。
で、私の息子が絵描きですからね。まあまあの絵描きだから、「君、やってみろ」と。それから、あと数人、原案を描かせたんですがね、その中で息子のが、ましだったから。僕が選んだんじゃないよ。それは館長以下が選んでですね、これもただで。
【記者】四男の延啓さんが2003年に委員になられたときに、知事はこの人選には関与されていたんでしょうか。
【知事】それはそうでしょうね。やっぱり何人かの芸術家がやっているんだから。私が別に命じた訳じゃなしに、それは今村君(今村有策 トーキョーワンダーサイト館長)なんかが決めたんじゃないですか。まあ、あのね、皆さんも、私、四男、四男って、随分ね、知事の息子なんで、あいつ、損しているみたいだけど。彼は、慶応を卒業した後、あれですよ、ニューヨークのパーシモンですか、それともう1つ、それに飽き足らずに、スクール・オブ・ファイン・アート(スクール・オブ・ビジュアル・アーツ)というカレッジを出ましてね、向こうで知り合った若手の芸術家仲間がたくさんいますからね。ニューヨークの会議なんかも、そういうことで行ったんでしょうし。
それから、ヨーロッパの問題はね、これはね、彼自身に責任があるというのかな、彼も紹介してですね、僕が会って、なるほどというので、細川君(細川俊夫:音楽家)という現代音楽家に、彼がやりたいと言うから、「能のオペラをやりたい
※「能オペラ」事業の企画・実施の調査等のため、ヨーロッパに出張した。
【記者】私が伺いたいのは、その人選が正常な手続きだったのか。例えば、ほかにどういう候補がいて、どういうふうに選ばれたのか。
【知事】ほかの候補って、正常の手続きでしょう。限られた人間でやっているし。細川君とか、ほかにそれとインティメート(親密)な関係を持っている人がいるかどうか知りませんけどね、そもそも仕事の発端というのは、うちの息子も参加してですね、能オペラをやろうということが企画決まったんで、ワンダーサイトから来た。「それじゃ、おれが本を書いてやろうか」って、こちらだって別にただで書いた訳だよ。そしたら、こんなになっちゃってだね、その調整に息子が出かけていったということですよ。それは彼に委嘱する以外にないじゃないですか。
【記者】それは息子だからということですか。
【知事】いや、息子じゃないんですよ。もともとそのプロデューサーの1人だから。そんなこと分からない?
【記者】いや、分からないのは…。
【知事】これはね、違法とか合法の問題じゃなくてね、何というのか、当事者がうちの息子だったりね、私の友人だったりすればね、何か情実が絡んでどうのと言うかもしれんけど、その前にやっぱり彼ら芸術家というのは人格があるんですからね。今村さんにしたって、うちの息子にしたってね。それから、今村さんの奥さん(家村佳代子 トーキョーワンダーサイト青山館長)をね、今度のアートヴィレッジ(TWS青山:クリエーター・イン・レジデンス)の、まあ寮母さんだな、にしたのもね、別にそんなもの人選してすることじゃなくてね、彼女自身がやっぱりアーティストの世界に顔が広いしね、語学も堪能だしね、だからやっぱりご亭主が主宰者でいるんだから、そのアシスタントとしてですね、女の人が寮母でいた方がいいじゃないですか。
だから、私、その場で、「あなた、やりなさい」と言ったんですよ。それで異議があるなら、都庁がそれは困ると言えば、私は考えますけど、別に異論もなかったし。どう考えたってね、それは夫婦だか何か知らんけど、夫婦であるからこそ一層ねえ、気脈が通じて、あそこの運営がうまくいくんじゃないんですか。
【記者】じゃ、その人選については、全く問題がないとお考えなんでしょうか。
【知事】それはちゃんとした手続きを踏んでいる。私はそんな事務的なことを分かりませんから、事務局に聞いてください。それは別にそんなものは恣意的にやる訳ないでしょう、それ。
【記者】すみません。ちょっと食い下がるようで恐縮なんですけど、自分の子どもの話で、「それは事務局に聞いてくれ」というのでは、都民には通用しないんじゃないでしょうか。
【知事】そんなことないでしょう。だって、息子でありながら、立派な芸術家ですよ、失礼だけど。
【記者】いろいろ話題が出ている中で、トーキョーワンダーサイトの事業から延啓さんに手を引いてもらうという指示を出されるお考えは?
【知事】どうしてですか。別に、ほとんど今ボランティアでやってるんですからね。相談にも乗ってもらってますけどね。別に息子ということじゃないですよ。絵描きとして、交際範囲も広くていろんな人間知ってるから。僕の知らない画商も知ってるし。そういう点でとっても便利だから。
いいじゃないですか、人の話を聞くのは。自分の息子だろうと他人だろうと、意見がよかったら聞くのは当たり前じゃないの。ただで人材使えたら、これに越したことはないよ、本当に。
(略)
これはやっぱりね、情実を感じられれば、それはきりがないことだけどね、ただ、私は息子の名誉のために言いますけど、一応の絵描きだし、キャリアがあって、いろんな人を知ってるから、そういう芸術家というのはそうたくさんいないからね。そういう点で私は便利に使ってます、都としても。
【記者】すみません、簡単に言いますと、いつも知事は強く生きろというメッセージを出されていると思うんですが、そこに対して、息子さんを、確かに能力はおありかもしれません。けれども、それをあえて使わないというのが知事のいつもの姿勢じゃないんでしょうか。
【知事】そうじゃない。余人をもってかえがたかったら、どんな人間でも使いますよ、私は。
【記者】分かりました。
【知事】東京にとってメリットがあったら。当たり前の話じゃないですか、そんなこと。
【記者】繰り返しになるんですが、共産党都議団の方が言っている、知事と自分の息子のためにワンダーサイトを私物化しているという指摘に対しては、知事の反論なり、もう一度。
【知事】私物化って、だから何ですか。私があれを所有している訳じゃないしね、そりゃ人事の面では近しい人間に頼んでますけどね、ほかにいい人があったらその人を使いますしね。当面、だって、今村君ほどの適材はいないと思いますよ。あの人のキャリアを知ってるの?立派な建築事務所に、イギリス(アメリカ合衆国)に長くいてね、いろんな人間を知っててね、コンテンポラリーアートに非常に精通しててね。
2006年12月1日(金) 定例記者会見
15:00〜15:27
【記者】ワンダー(サイト)をやっていらっしゃる今村(有策)参与のことでちょっと教えていただきたいんですけれども。そもそも今村参与と知事はお知り合いだったというふうなことなんですが、どういうお知り合いで、それで、参与にされるときに、どういう事で参与にされたのかという経緯をちょっと改めてお聞きしたいんですが。
【知事】何人かの人に、狭い世界ですからね、現代美術、現代芸術の世界ってのは。それでね、彼は長いことイギリス(アメリカ合衆国)にいまして、あれは何事務所だったかな、有名な建築事務所にいまして、夫婦とも現代芸術に精通していて、いろんな顔の広い友達の人間関係があって、それで、会って確かめていろいろ話してね、本質的なことがわかる人だからお願いしました。
(中略)
現代美術の一つの小さな美術館ではあるけども、ものを飾るんじゃなしに、そこでいろいろな行事をしようってときに、そんなものがわかってる人間っていないんですよ。例えばお宅の会社が、他にこういう人間がいたら推挽(すいばん)してもらいたいけど、そんな情報って全然ないし、私は私の限りで彼をピックアップして据えたんです。とってもよくやってくれてますよ。今、あなたね、狭い世界かもしらんけど、ワンダーサイトってのはね、「日本のコンテンポラリーアートのあれか」といったら、すぐワンダーサイトになっているからね。ということです。
【記者】そもそもどういうきっかけでお知り合いになったのかというのを教えていただければと。
【知事】そもそも?
【記者】はい。
【知事】だから、何人かの友人に知らされたのと、人を物色しているときに。
【記者】それはご子息からのご紹介ではないんですか。
【知事】いや、息子も知ってました。息子に逆に確かめて、「こういう人がいる」っていう話で。何人かの画商かな、とにかく数人から私、要するに推薦というのか、こういう人がいますよって教わりましたけどね。
【記者】もう1点確認したいんですが、参与である都全般の芸術をアドバイスする立場と館長とを兼ねるということは、ちょっと何か矛盾も感じるんですが。
【知事】そんなことないんじゃないですか。今度だって、アーツカウンシルってのをつくりましてね、まさに参与の役割をコミットしてもらうわけでね。ちょっと困ったのはね、お役人の通念で言うと、ああいう美術館の館長ってのは課長クラスなんだな。それで、参与はどういうわけか知らんけど、とにかく課長クラスなものだから、あれを担当している部長とか局長にものを頼むと、「まあ適当にやれ」って、つまり立場が上司、下司みたいな形になって、そこ、ちょっとぎくしゃくして業務が遅れたような事があったみたいですけど、今度それは関谷(保夫)副知事がその実態を踏まえて、これはもう早急にどんどん、どんどん展開してきたもんですから、関谷副知事が組織替えの原案をつくりました。で、館長ととにかく参与を兼ねてもらいます。
【記者】すみません、しつこいようなんですけども、もともと(石原)延啓さんのお知り合いだった方が参与になられて、その参与の方が…。
【知事】延啓の知人だけじゃなしに、いろんな人が推挽したんですよ。
【記者】ええ。ただ、結果として、もともとのお知り合いだった方が参与になられて、その参与になられた方が、延啓さんをアドバイザリーボードに推しているというのは、やっぱり外から見ればちょっとおかしいんじゃないかと思うんですけど。
【知事】どうしておかしいのよ。私は、肉親だろうと、なかろうと、可能性のある人間に物事をリファーする(任せる)のは当たり前じゃないですか、いろんな知恵を借りて。しかも、息子だってね、ただ働きをしててさ、何か問題になってるときなんか、自分の仕事をほったらかして、仕事が遅れて、相手、どこか大きなホテルの壁画か何かだったのかな。間に合わずに、仕方なしに頼まれたから行って描いたりしたわけですよ。あなた方、ちょっとおかしいんじゃないの、それ。私はね、自分の子供だろうと、誰だろうと、外国人だろうと、才能のあるというか、それはもう今村君に任してる。私が決めたんじゃないんですよ。誰だっていいから、役に立つ人間で、しかも民間の人をボランティアで使ったらいいじゃないですか。おかしいね、ちょっとあなた方の感覚ってのは。
☆感覚がおかしいのはだれなのか、冷静にお考えいただきたい
2006年12月7日 都議会第4回定例会(第16号)本文
○百二十六番(吉田信夫君)
我が党はこの間、ワンダーサイトの館長、副館長に、知事の四男延啓氏の知人である今村夫妻が採用され、そのもとで延啓氏がワンダーサイトの設立から深くかかわり、しかも税金を使って海外出張などを行っていることを明らかにしてきました。この問題は、新聞やテレビで大きく取り上げられ、都民からも東京都に対し、民間企業でも身内を起用するのははばかられる、いわんや公的機関は論外、四男の海外旅行はどう考えても血税の私物化だなど、たくさんの怒りの声が寄せられています。(略)そもそも行政の長は絶大な権限を持っており、また、公平、公正さが求められているからこそ、みずからの家族を行政にかかわらせることを厳に戒めるべきだとされています。知事の言動は、まさに行政の長としての資格が問われる重大な問題だといわざるを得ません。知事、お答えください。
○知事(石原慎太郎君) 吉田信夫議員の代表質問にお答えいたします。
トーキョーワンダーサイトの運営についてでありますが、都政を預かる者としては、都庁内部だけではなく、外部の専門家や有識者、さらに必要とあらば身内をも使って知恵を集結し、収集し、さまざまな課題に取り組んでいくべきだと思います。
私の発案で始めた若手芸術家支援のトーキョーワンダーサイトも、世界が、先だけに、非常に限られた有能なタレントしかおりません。美術関係者などにも手伝ってもらいながら、これ、ほとんど全部ボランティアで、無料です。
2006年12月7日 都議会第4回定例会(第16号)本文
○百二十六番(吉田信夫君)
(略)延啓氏が、二〇〇三年三月に能オペラの事前調査の目的でドイツ、フランスに海外出張しているのに加え、二〇〇四年には、スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会での知事主催のパーティー、東京ナイトのために、二回も出張していることが明らかになりました。(略)
ダボスの出張については、都の開示した文書には延啓氏のものは見当たりません。この出張は条例に基づく手続がとられず、出張旅費は、パーティーのイベントの会場装飾、事前調査委託契約に紛れ込ませて支払われた形です。
○知事(石原慎太郎君)
東京ナイト開催に伴う四男のスイスへの渡航についてでありますが、経費の支出が違法なら、即座に是正もしますし、謝罪もします。これは事務局に任せていることですから、事務局の方に詳細をお聞きいただきたい。
今回のケースでは、四男は、レセプション会の会場の舞台装置を受託した会社から舞台の背景画となる鏡板の制作を依頼されて派遣されたものであります。都が適正な手続に基づいて契約した会社から旅費の費用弁償を受けたものでありまして、私は違法性もないし、問題はないと思っております。
☆この後の吉田議員の再質問にもあるが、延啓氏への公費の迂回支出や都政の私物化には答えていない。
この日の質疑は、開示請求で明らかになった文化振興部長と今村参与との間のメールで迂回支出を指摘し、スイスでの東京ナイト開催経費が1400万円(このときの石原知事の出張費用はなんと3700万円)にも上ることも明らかにしており興味深い。
詳細は
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/honkaigi/2006-4/d5246201.htm#04
をご覧いただきたい
2007年1月26日(金)
15:00-15:18
【記者】あともう1点、知事の四男の延啓さん(石原延啓 画家)の出張の話なんですけれども、03年にヨーロッパに行かれたときに…。日当と仕度料という…。知事が、ただ働きというふうに…
【知事】ほとんどただ働きじゃないですか。何百万もする仕事を棚上げにして出かけざるを得なかったんだから、それは。大きな仕事を引き受けていたんですから、あのときも。
【記者】あくまで、ただ働きの…。
【知事】それはただ働きに近いじゃないですか。だって、行って帰って、とんぼ帰りで、それは旅費出すのは当たり前でしょう。飛行機までただで出していくばかはいませんよ。
【記者】日当や仕度料もということですか。
【知事】ですから、その内容はわかりません。だけど、日当というのは、実質的に実費弁償ということですからね、その中に交通費も入ります、当然ね(※)。ということですよ。ちょっとヒステリックになっているんじゃないの、あなた方。何か知らぬけども、ちょっと不思議だね。
☆日本語は正確に使ってほしいものだ(文筆が専門だとか言ってたのはだれだっけ)
2007年2月22日(木) 都議会予算特別委員会総括質疑〔速報版〕
〇田中委員
特に指摘をしたいのは、なぜ知事のご子息がこの事業にかかわったのかということなんですね。
知事は、余人をもってかえがたいとか、立派な芸術家ということをおっしゃった。いろんな思いがそこには込められていらっしゃるんだろうと思うんですけれども、先日、資料要求でトーキョーワンダーサイトの就任時の人選、稟議等の手続に際して添付された履歴書を要求いたしましたところ、該当書類なしということだったんですね。
(略)どのような過程でこの延啓さんが事業にかかわったのかということを、知事ご自身の言葉でご説明いただけませんか。
〇石原知事
履歴書を出して云々というような、そんな役所にかかわるような世界じゃないんですよ。だから、身近で、ある見識を持って、人脈を持っている人間を使わざるを得ないんで、私はそういう意味で息子のことを余人をもってかえがたいと。これはさんざんたたかれて、反省していますけれども、これは息子の能力のことをいったわけじゃないんです。ある能力を持って、それを活用して、とにかくこちらがただで使う。ほとんど無料で、しかも、要するに、ほかの仕事を持っていて、その方のコストがはるかに高いのに、それはさておいて、とにかくスイスに日帰りで飛んで行って、向こうの、要するに、舞台装置をつくってくれる、こんなものをやる人はいませんよ。
ということで、余人をもってかえがたいと申しましたが、息子はもう懲り懲りだそうで、都の仕事は一切しないといっておりますから。今後、こういうことになりますので。
2007年2月22日(木) 都議会予算特別委員会総括質疑〔速報版〕
〇曽根委員
さらに驚くべきことは、今村館長お食事代とか、家村様お食事代、どら焼き二百円、赤ワイン、白ワイン、まい泉の豚カツなどという飲食費が事務局の消耗費として計上されているんです。
どら焼きは一個二百円でした。したがって、どら焼きは一個、こういう形で消耗費で出している。こんなものまで事務局消耗費に入れているのです。事務局消耗費がだれのおなかで消耗されたのかわかりませんが、とても常識ではあり得ないことじゃないですか。どうですか。
〇石原知事 具体的には局長が答弁しましたとおりでありますが、決していいわけではございませんけれども、立ち上がりのときに、これがきちっとした組織の中に組み入れられないままに事態がどんどん進行しまして、いろんな事業が、今まで未曾有なことですけれども、非常にアクティブに行われました。その過程で、組織そのものがどこへ吸収されているのかさっぱりわからぬままに走ったうらみがございます。
ですから、やっぱり支出に関しても、かなり小さな額でもなお、どういう形の責任になるかわからぬものですから、職員の方々がそういうものを残しておられたわけでありまして、それがいい悪いということじゃありませんけれども、いずれにしろ、だんだんそういうことがわかってきましたので、やはりこれはきちっとした組織として組み込む必要があると。過渡的なものじゃなくてきちっとしようということで、担当の関谷副知事に頼みまして整理をいたしました。
(略)乱脈が−−混乱があったようであります。乱脈では決してございません、ただの混乱です。
〇曽根委員 今村館長は、だって自分で任命する権限者ですよ、そのキュレーティングアーチストを。明らかに虚偽の肩書をニューヨークに送っているんですよ。この責任を見落としたとかいって指摘できないのは、後ろに知事がいるからにほかならないでしょう。これも知事のトップダウン事業の害悪なんですよ。知事が、今村氏がどんなにひどいことをしてもかばい立てしているからですよ。
延啓氏をワンダーサイトで使い続ける限り、こういうふうなことが次々と起こることは明らかじゃありませんか。知事、どう思いますか。こういうことについてどう思うか、知事のお考えをさっきから聞いているんですよ。だめですよ、局長じゃ。どうなんですか。
〇石原知事 いろいろご指摘のようですけれども、当人も本当にほとほと愛想が尽きまして、もう二度と東京の仕事は嫌だと。本当に、私が余人をもってかえがたいと申しましたのは、彼の才能云々じゃなしに、とにかく融通をきかせて、ほとんどただ働きに近くやってもらって、しかも余人をもって、なるほどというような作品を、特にダボスの会議のバックグラウンドがそうでありますが、そういうことをやってくれるから、私は余人をもってかえがたいといったんで、当人は、そういう表現そのもので随分傷つきましたし、もう二度と東京の仕事はごめんだといっております。(発言する者あり)私の責任じゃないでしょう。これはとにかく今村館長に預けていることですから。
☆トップダウンで始め、「余人をもって代えがたい」などと言って四男を起用したのに「私の責任じゃない」などと言うのでは、四男がかわいそうだ。まったく身内の情実人事の成れの果てといわざるをえない
〇曽根委員 ワンダーサイトへの知事の四男の関与への批判が高まる中で、この企画(注 延啓氏を編集長とする季刊誌の発行)は見送られたわけですよ。昨年の恐らく夏ぐらいでしょう。
東京都が発行する雑誌の編集長を知事の身内が行う。こういう公私混同はやはり許されないと思うんですけれども、知事、もしこれが事実だったとしたらどう思いますか。知らなかったということで、今知ったでしょうから、どうですか。
〇石原知事 その人間の能力次第だと思います。
〇曽根委員
これまでの一連のゆがみは、ワンダーサイトこそ、知事の四男の延啓氏を世に売り出すためにつくられ、利用されてきたという批判を浴びても仕方がないと思いませんか。延啓氏をワンダーサイトにかかわらせることを一切やめるべきだと。
さっき知事は立たなかったから、もうはっきりお聞きします。延啓氏を知事の側からワンダーサイトにかかわらせないと、こう決断をすべきですが、どうですか。
〇石原知事 そういう質問は邪推というか、げすの勘ぐりだと私は思いますね。
〇曽根委員
知事、この企画(注 能オペラ のちに著作権上の行き違いで公演中止になったが、四百八万円を公費で支出した)の中で、知事に百万円の脚本料が払われることになっていました。都が行うイベントの脚本を知事が書き、脚本料をもらう。こんなことが許されるんでしょうか。都政の私物化そのものではありませんか。知事、いかがですか。知事、知事、どうですか。
〇石原知事 その企画がありましたので、だれかに本を頼むということだったら、私にもアイデアがあるから私でどうだということを申しました。百万円というのは、ちょっと私の原稿料にしては安過ぎますな。
☆さすが大作家である。映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」(新城卓監督、5月12日公開予定)のシナリオ代は、さぞや高額だったのだろう
2007年2月23日(金)都議会予算特別委員会第3号〔速報版〕
〇伊藤委員
知事は、ワンダーサイト事業の運営について、納税者であり多様な考え方を持つ都民に対して十分な説明ができていると思いますか。知事の所見を伺いたいと思います。
〇石原知事 前に申し上げましたが、新しい、全く新規の事業でありまして、その立ち上がりの段階で、組織の未熟さといいましょうか、指揮系の混乱でいろいろそごを来したことは私も承知しております。しかし、その金銭にかかわる問題についてもるる担当局長の説明がありまして、議会を通じて、私は都民の皆さんにご理解いただけると思っております。
2月26日(月)都議会予算特別委員会第4号〔速報版〕
〇岡崎委員 知事が反省をしていらっしゃるという、余人をもってかえがたいという表現にしたって、もう懲り懲りだといっているご子息には謝罪をしているかもしれません。しかし、そういう表現まで使って身内をかばい、都政の私物化を進めるのかといった都民の不信を招き、都政への信頼を損ねたことに謝罪をしているようにはとても見えませんけれども、いかがですか。
〇石原知事 ですから、再三申し上げているように、余人をもってかえがたいというのは息子の才能云々ではございませんで、ある程度才能の認められている、公の場所にも、例えば関西空港などにも絵が収納されているレベルの絵かきですけれども、とにかく自分の仕事を差しおいてでも、都のためにほとんど無償に近い形で、旅費は出しましたけれども、スイスまでトンボ返りで仕事をするような、そんなことを引き受ける人間はほかにいませんですから。そういう意味で、私、使い勝手がいいので、余人をもってかえがたいと申しましたので、決して息子をかばったわけでも、オーバーに評価したわけでもありません。
それは、言葉が足りなかったら足りないでそれは反省しておりますけれども、それをもって私物化というのは、全く何というのか、誇大というか勝手な決めつけで、私が例えばワンダーサイトを私物化して一体何になるんですか。現に業績が上がって、世界のサーキットに載るようになったじゃないですか。これ、今まで国も都もやらなかったことですよ。喜んでいる若い芸術家はたくさんおります。
☆この議事録をみる限り、「反省している」ようにはみえない。四男・延啓氏が一人で「コリゴリしている」だけにみえるが
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