●ババァ発言

2001年10月
「これは僕がいってるんじゃなくて、松井孝典がいってるんだけど、“文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババァ”なんだそうだ。“女性が生殖能力を失っても生きているってのは無駄で罪です”って。男は80、90歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまったら子供を生む能力はない。そんな人間が、きんさん、ぎんさんの年まで生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害だって…。なるほどとは思うけど、政治家としてはいえないわね(笑い)。

まあ、半分は正鵠を射て、半分はブラックユーモアみたいなものだけど、そういう文明ってのは、惑星をあっという間に消滅させてしまうんだよね。」
 「週刊女性」2001年11月6日号 
  「独占激白“石原慎太郎都知事吠える!”」より抜粋
    http://homepage3.nifty.com/hanishihara/shiryo1.htm


☆柳沢伯夫・厚生労働大臣の「女性は子ども産む機械」(2007年1月27日)発言など「カワイイ」と思わせる発言である

2001年12月11日 都議会第4回定例会(第16号) 
◯百五番(渡辺康信君)
最後に、知事が女性週刊誌上及び都が設置した「少子社会と東京の未来の福祉」会議の席上での発言について、女性団体が強く抗議していることについてです。
 知事はインタビューの中で、女性が長生きすることはむだで罪、地球にとって非常にあしき弊害などといい、表現することもはばかられるような言葉で女性をべっ視する発言を繰り返しました。知事はこれらの発言を、東京大学大学院教授である松井孝典氏の言葉として引いているのですが、女性週刊誌では、なるほどとは思うがといい、少子社会と福祉会議では、ひざをたたいてそのとおりという言葉を加えて、みずからの見解と同じであることを認めています。
 私もこの引用のもとになったと思われる松井氏と知事のテレビ対談のビデオを見ましたが、松井氏自身は引用されたようなことはいっておりません。結局、松井氏の名をかりた知事の放言ということになりますが、それにしても、知事としての発言として許される性質のものではありません。知事が、高齢者や障害者、特に名指しされた女性の高齢者など、弱者を、ただ消費するだけの生きる価値のない者という思想の持ち主であるとしたら、都政への信頼は根底から失われることになるのではありませんか。知事、女性週刊誌などでの発言は、きっぱりと撤回すべきであります。このことを強く求めて、質問を終わります。(拍手)

◯知事(石原慎太郎君)
 結論から申しますと、今のご質問は、私の発言のごく一部を引用しているだけで、極めて恣意的といえば恣意的ですが、卑劣なデマゴーグ的な手法で、これは私は非常に危険な発言の構造だと思います。時間がたったから、皆さんお急ぎかもしれません。ゆっくり大事な話をしますので、お聞きいただきたい。
 略
 それを、私は他の座談会なりにわかりやすく説明したつもりでありますけれども、それを共産党がどう解釈するか別でありますが、いずれにしろ、私が思わずひざをたたいたゆえんの一つは、私の友人でもありました深沢七郎氏が書いたうば捨て山という、あの、要するに「楢山節考」という、年をとったそのおばあさんを、その部落の貧困のゆえに、あえて生きている人間を捨てに行くという、これは年とった女の人が、他の動物の生存の仕方に比べれば、かなり横暴な存在であるという表現の、実は逆説的な一つの証左でありまして、私はいろんなことを思い合わせながら、その松井さんの話を非常に印象深く聞いたわけです。
 ゆえをもって、私はそれを私なりに受けとめたわけでありまして、あなたは何か私の発言を撤回しろというけど、私は私で女性を敬愛しております。ゆえに私の発言を撤回するすべもございませんし、する必要もないと思います。終わります。

2003年3月4日 都議会 平成15年度_予算特別委員会(第5号) 本文
◯吉田委員
この知事発言について、ご承知のとおり多くの女性団体が、知事発言は女性を侮辱するというだけでなく人間の尊厳にかかわる重大な発言、女性を蔑視し、女性の人権を根底から踏みにじるものなど、厳しい批判の声が上がりました。昨年末には、精神的苦痛を受けたとして女性たちが提訴をするというほどの怒りが広がっています。私は当然だと思うんです、これは。知事、にやにや笑っていますけれども。
 こうした女性たちの声に示されるように、知事として到底あるまじき女性蔑視、女性の人権否定の発言だと思うんです。謝罪し、撤回すべきだと思いますが、いかがですか。

◯石原知事 共産党というのはかねてから言論ファッショだと聞いていましたけれども、私が人のいったことをクオートしていったことを、さらに曲解、要するにつまんでこういうことをいわれれば、それは誤解を生ずる人もいるでしょう。
◯吉田委員 問題は、じゃ、松井教授がこの問題についてどういうふうにいっているかということなんですよ。知っていますか、知事。(石原知事「知りませんよ」と呼ぶ)知らないでしょう。ひどいですよ。
 ここに「自然と人間」という雑誌があります。ここで記者が松井教授に取材をしています。そのときに、こういっているんですよ。引用もととされた松井教授に、石原知事の発言について電話で聞きました。
 これはコメントしようがないね、石原氏の発言を見ると、私のいっていることと全く逆のことだからね、私は、こういういい方はどこでもしたことはないし、おばあさん仮説という理論を私はいろんなところで話しているから、それを見てもらえばわかるでしょうと。
 本人が、私はそんなことをいうはずがないと。それは私の今までの理論、仮説を見てもらえば明らかだと、ここまでいっているんですよ。

◯石原知事 私は、テレビの場以外の松井さんの発言に、それほど興味もございません。ただ、一度対談したときに、印象を取り次いだだけでありまして、ならば、必要なときだったら、私と松井さんと、どこかでお目にかかって、互いにいったことの……(「謝れ」と呼ぶ者あり)謝る必要はないでしょう。私は、私なりの印象のことを受け継いだだけでありますから。

☆曲解しているのはいったいだれなのか。松井教授本人が「私のいっていることと全く逆のことだからね」と述べているのに「わたくしではなく松井教授の言葉だ」と言い張ったあげく「私は、私なりの印象のことを受け継いだだけ」「謝る必要はない」などというのでは、松井教授はどうやって自分の名誉を守ればよいのだろうか。
☆知事の発言には「これは○○の言葉だが」と他人の引用により自分の考えを説明するものが多い。今後の教訓として「あくまでも知事の印象であること。フィルターがかかっていること」を自覚して聞くことが必要だろう。「石原リテラシー1条」と名付けよう。


2005年2月25日(金) 定例記者会見
【記者】すみません、何年か前に、知事のいわゆる「ババア発言」についてなんですけれども、昨日その損害賠償の請求は棄却されました。知事、これは判決をどう受けとめていらっしゃるかということをお聞きしたいんですけれども。
【知事】
彼が一つの例として言ったんで、僕はそれでたまげたわけ。まあ理屈としたら合っているかもしらないけれども、まあね、うーんと言って、それは、まあ理屈としてわからないでもないが、動物というのはみんな生殖、種の保存のために四苦八苦して、シャケだって死にものぐるいになって上がってきて、産卵したら死ぬわけでしょう。カラスが目玉しか食わなくなるような無惨な形。だけど、人間の場合には違うということで、彼が非常に端的な先例として、私はそのとき吹き出したというか驚いて、うーん、まあしかし、それはちょっと政治家は口にできないわなと言った。まあ、せいぜいあなたがそう思うんなら言ってくださいよと言ったら、あの人もやっぱり政治家じゃないし、何というのかな、逃げちゃったんだね、私に言わせると。私、そんなことは言っていないと言うから、私は言っていないことは言いませんよ。ただ、かなり熾烈な論だったんで、非常にショックを受けたし、印象的だったから、私はある会合でそれを取り次いで、要するに環境問題のときに人間の文明が行き過ぎると、とにかく自然の循環を狂わしてしまって、地球そのものが破滅につながっていくということの話のコンテクストの中で、人の話を紹介したらね、紹介しただけで私が指弾の対象になるというのは、どうも私はよくわからないんだけど、まあいいじゃないですか、終わったんで

☆有権者の半数である女性たちはけして「終わった」とは考えていない

2007年2月15日(木) 都議会会議録第三号〔速報版〕
○五十四番(くまき美奈子君)
以前、都知事も、人の話を引用したとして、文明がもたらしたあしき有害なものはばばあ、女性が生殖機能を失っても生きていけるというのはむだで罪、なるほどとは思うけど、政治家としてはいえないなどと発言されました。
(略)
都知事は、この引用したといわれる発言のほかにも、さまざまな物議を醸し出す発言をされました。しかし、知事は、その責任をしばしば引用という言葉を用いて人に押しつけ、責任逃れともとれる対応をしてきました。
 東京都知事という要職にある方が、ご自身の口から発したことについて責任を持つというのは当然のことであり、この際、過去における都知事の発言について、みずから責任を明らかにするべきと考えます。
 知事の見解を伺い、質問を終わります。

○知事(石原慎太郎君)
私の過去の発言についてでありますが、引用は引用であります。ばばあ発言は、間違いなく私の発言ではなしに、高名なある宇宙学者がおっしゃったので、なるほどなといって、私はそれをある会合で話しましたら、共産党の支持者がいて、それが共産党に知らされて、向こうの紙面に載ったわけでありますけれども、それは理屈としてなるほどなといったわけでありまして、私自身の発言については、私が責任をとります。(略)
私自身は、私自身の発言については責任をとりますが、しかし、内容の改ざんまでしたところがありますけれども、これは、いい逃れしたことは一度もございません。したがって、ご指摘は全く当たりません。

☆石原知事は、このHPをみても本当に「私自身の発言については、私が責任をとります」などと言えるのだろうか

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