2001年「古田島式ヤゴサポーター」作戦   


「ヤンマおさそいセット」をプールに投入したことで、プールの生き物にどれだけの変化が現れたでしょうか。

探検隊は4月、5月とたびたびプールの中に網をいれて、中にいる生き物を調査しました。
その結果、おさそいセットのすぐ下で、昨年は見られなかったギンヤンマとイトトンボのヤゴが大量に見つかりました。
しかも、今年はミズカマキリの姿まで見ることができました。
やはり、おさそいセットの効果はすぐに形となって現れたのです。

5月になると暑い日が続きました。
そのせいかプールのすぐ横にある「トンボ池」では、例年より早く5月上旬にギンヤンマの羽化殻が発見されました。

学校のプールは防火水槽としての役目があるため、ヤゴ救出のために水を落とす作業は、プール開きの直前でないと行うことができません。
上小のプール開きは6月になってからです。

ヤゴが滑りやすいプールの壁をつたい出て、羽化の場所を探す、ということはかなり困難です。
このままではプールの中にいるギンヤンマのヤゴたちが、羽化の時期に羽化することができず、溺れ死んでしまう可能性も出てきました。
6月のプール開き前までヤゴを待たせておく、というわけにはいかなくなりました。

せっかくよびよせたヤゴたちをどうにか羽化させてあげたい・・・・。

そんな気持ちから、理科の古田島先生と6年生たち(おさそいセットを作った前5年生)は、ヤゴの羽化をたすけるためのオリジナルグッズを作り上げました。

名づけて「古田島式ヤゴサポーター」です。

ここではヤゴサポーターを作った過程と実際の効果について紹介します。

5月に入って、ときどきプールに網を入れて、中に棲む生き物の調査をしました。

写真は5月10日、調査のためヤゴをすくってみた時に発見されたものです。
本校のプールではじめて、ミズカマキリが見られました。

草を投入すると、生息する昆虫の種類も豊富になるようです。
ヤンマおさそいセットの真下にも網をいれてみました。

そうしたところ、昨年プールには1匹もいなかったギンヤンマとイトトンボのヤゴがたくさん確認できました。
草の投入は予想以上の効果があるようです。

しかしこのままほうっておくわけにもいかなくなりました。
どうにかして、羽化を助けてやるようなものを考えなければなりません。
理科室で作業する、6年生の画像です。

使わなくなった古いカーテンが学校にたくさんあったので、それを10〜20cmくらいの幅で、切っているところです。

ヤゴが羽化のときにのぼる棒のかわりに、プールの水面にこの布をたらしてみようということになりました。
布だけを水にいれて垂らしても、布は軽いのでうまく垂直にはなってくれません。

そこでひろってきた石ころをいれて、ゴムで結わいて、おもりにすることにしました。
だれの作ったサポーターからヤゴが羽化したかわかるように、1枚1枚名前を書いているところです。
できた「ヤゴサポーター」をロープにガムテープでつけました。

これで古田島式ヤゴサポーターの完成です。

できた「ヤゴサポーター」を、プールの上に渡しました。

みてくれはあまりよくないのですが(お洗濯物のよう)、プールの中にいるヤゴたちにとっては、大切な命のきづなの役目をしています。

布がぬれているとヤゴが上がりにくいのでは?と考えた子どももいましたが、5月20日、みごと第1号のギンヤンマの羽化がらを確認しました。

名前が書いてあったので、このサポーターを作った子どもは大喜びでした!
サポーターから、さらにロープまでいって羽化するものもありました。
プールにヤゴサポーターをいれて4日目あたりから、羽化するヤゴがふえてきました。

サポーターによっては、一度に2匹、3匹のヤゴが羽化するものもでてきました。(やじるし)
「ヤゴ救出」前日の、準備の日です。

今までヤゴの羽化の手助けをしていた「ヤゴサポーター」を撤去し、簡単に水洗いして、天日に干しました。

また来年使うときまでお休みです。

今年はこの「ヤゴサポーター」から、50個体以上のギンヤンマが羽化をしました。