2003年上石神井中学校プールのヤゴ救出(2003.5.31)
上石神井中学校は、上石神井小学校との間の道を隔てた、真向かいにある学校です。
上中のプールは、大きさも深さも小学校のものとあまり差がありません。トンボから見れば、距離的にも環境的にも、ほとんど同じ「池」といえるだろうと思います。この2つのプールが「トンボにとってどう違うのか」、私たち探検隊にとって大変興味深いものがありました。
秋にプールの中に草を入れたカゴを浮かべるなど、上小なりの取組み・工夫を始めて以来、「いつかは2つのプールを較べてみたいね」と隊員同士話していましたが、ようやくそれが上石神井中学校のご理解・ご協力の下に、今年実現に至りました。
草を投入するなどの作業をしていない、ごく普通の学校のプールである上中のプールでは、ヤゴの種類・数はどうでしょうか。
上中プールのヤゴすくいは、なんと38年ぶりに5月に日本上陸をした台風の、激しい雨の中で行われました。
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上中のプールは清掃がまだ先なので、水を落としてヤゴをすくうことができません。 (プールの水は防火用水であるため) そこで特に志の高い?隊員2名がプールイン。 プールの総面積の約5分の1にあたる部分を、アミを使って丹念にさらいました。 |
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捕獲したヤゴを調べる土屋隊員。 体半分がプールの中です。 |
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上中プールにいたヤゴたち。 上小でもよく見られるアカトンボ型のヤゴです。 まだ草を投入する前の上小にはアカトンボ型のヤゴのほかに、シオカラ型のヤゴもいましたが、上中では、シオカラ型のヤゴは見つかりませんでした。 |
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ヤゴを上小に持ち帰り、数をかぞえました。 プールの約5分の1の面積をさらった結果、517匹のヤゴがいたことがわかりました。(死んでいる個体などはのぞく) もちろん、取り残したヤゴもいるはずなので、単純に517を5倍すると、約3000匹弱のヤゴが上中プールにいた、という推測ができます。 |
印象的だったのは、上中プールの水が緑色をしていた、ということです。
上小のプールも、秋に草を投入する以前は、翌初夏には緑色の水になり、とても底のほうまで見えない状態でした。
ところが草を入れるようになってからは、一時的に緑色ににごるものの、春をすぎると、汚れが凝縮して底にまばらにたまるようになり、水そのものは透明になったのです。プール底を泳ぐヤゴの姿がくっきりとプールサイドからわかるほどです。
なぜこうなるのかはいまだにわかりませんが、上小よりも早くからプールに草を投入し、トンボをよんでいる慶応幼稚舎などでも同じ現象が見られるとのことです。
上小のヤゴ救出は6月5日です。上中のプールと比べてどれほどの違いがあるか、楽しみです。