2001年度「プールのヤゴ救出作戦」


プール開きをひかえた6月8日、上小では昨年に引き続き2度目の「プールのヤゴ救出作戦」が行われました。
救出作戦の当事者は昨年同様本校の6年生です。

昨年と同じく、まずプールへ移動する前に探検隊隊員の田中つとむさんからヤゴの種類、カウントの仕方などのレクチャーを受けました。

その後プールへ移動し、各クラスとも「捕獲部隊」と「計測部隊」の2グループにわかれ、「捕獲部隊」がプールからヤゴをすくいあげ、それを「計測部隊」が種類別に分けてカウントしていく、という方法をとりました。

当日は探検隊の隊員だけでなく、ヤゴ救出の模様を取材に来ていた広報委員会のメンバーも加わって、ヤゴ救出のお手伝いをしました。

この日救出されたヤゴの計数です。

ヤゴの種類 今年の数 昨年の数
アカトンボ型 1116 6803
シオカラトンボ 0 32
オオシオカラトンボ 65 1
ギンヤンマ 350 0
イトトンボ 3 0
合   計 1534 6836

※その他…ヒルが2匹、サカマキガイ、アメンボ、コミズムシが多数いました。
昨年、多数見られたフタバカゲロウの幼虫はみつかりませんでした。
また、アカトンボ型で昨年2匹見られたショウジョウトンボはみつかりませんでした。

以下、ヤゴ救出作戦の様子を画像で紹介します。

6月8日「ヤゴ救出」当日の朝です。

プールサイドにいってみると・・・・なんと、プールの壁を伝って、壁の上で2匹が羽化していました。
前日ヤゴサポーターをはずしてしまったので、困ったあげくのことでしょうか。
近くにいれておいた羽化用の棒を伝って、ここまできたようです。
棒には先客の羽化の殻がついていました。先客がいるので、いったんプールサイドにあがり、そこを1mほど伝って這っていき、壁で羽化したと考えられます。

ヤゴは羽化の始めの段階で、かなり体を震わせるので、つかまるところが何もない壁で無事に羽化できたのは、奇跡に近いことではないか、と思われました。
6年生が救出前に、田中さん(隊員)のレクチャーを受けているところです。

プールのヤゴの見分け方や、カウントの仕方などを教わりました。

このとき配布されたプリントはこちらです。
捕獲部隊がヤゴをつかまえている様子です。

昨年同様、100円ショップで売っている整理かごを使い、プールの壁に向かって水を泥ごとすくいあげ、カゴにひっかかったヤゴをつかまえていきます。

自分の家から網を持ってきた子どももいました。
昨年給食室からもらった、しめじの入っていた容器を10匹づつヤゴを数えるのに使いました。
白いのでヤゴがよく見えて便利です。

ヤゴが10匹になると発泡スチロールの「とろ箱」にいれて、計数表に10単位で「正」の字を書き足して、カウントしていきます。
ヤンマおさそいセットの効果がどれくらいあったのかがわかりました。

ギンヤンマのヤゴは全部で350匹いました。(死んでいるヤゴをのぞく)

この数字はすでに羽化した個体や、よその学校にあげたり、子どもが持ち帰ったりした数をふくんでいません。

羽化した個体だけでも50匹以上いましたので、実際には400匹以上のヤンマのヤゴがいた、ということになります。
この日つかまえたギンヤンマのヤゴです。

左のヤゴは2,3日以内に羽化する状態のものです。

右のヤゴと比べると眼の大きさ、体の色が明らかにちがいます。
逆に数を減らしたのはアカトンボ型のヤゴです。

昨年7000匹近くを数えたアカトンボ型のヤゴですが、今年はギンヤンマの発生により、ぐんと数を減らしました。

単純計算では、ギンヤンマ1匹がアカトンボ型のヤゴを16〜17匹ほど捕食していたことになります。
昨年はまったくいなかったイトトンボ型のヤゴも捕獲されました。

子どもたちは大きなギンヤンマに目を奪われ、小さなイトトンボを見落としがちでしたが、全体で3匹みつかりました。

春先はもう少しいたので、すでに羽化したものもいると考えられます。
昨年は1匹だけ確認されたオオシオカラトンボのヤゴは65匹、と数をのばしました。

(昨年35匹いたシオカラトンボは見つかりませんでした)

アカトンボ型のヤゴと違い、泥の中を好むオオシオカラトンボのヤゴは、ギンヤンマのヤゴからは見つけにくい存在なのかもしれません。

アカトンボ型のヤゴが大きく数を減らしたのとは対照的な結果になりました。
ヤゴ救出が終わり、田中つとむさんから自宅でのヤゴの飼育方法を聞きました。

一番簡単なヤゴ水槽は、ペットボトルを切ったものや、イチゴのケースなどに、99円ショップで売っている生け花用の剣山を置き、剣山にわりばしをたてるだけ、という方法です。

このセットで2匹くらいのヤゴが飼育できます。

ヤゴの飼い方についてはこちら