「トンボ池」ができるまで(そのあゆみ)

しぜん探検隊は、「トンボ池」作りを中心に身近な自然環境を広く見つめ直す活動をしていこうという趣旨のもとに発足しました。

10年前、子どもたちの水遊び用の池として作られたものの、さまざまな事情でカラ池のままになっていた通称「ジャブジャブ池」が、「トンボ池」としてリニューアルされていった過程をご紹介します。(詳細については活動報告をごらんください。)

1999年度のあゆみ

1999年6月
数年前より、消毒前のプールからヤゴを救出・羽化させる試みをしていた松田先生と、理科の古田島先生が中心となり、ずっと使用されていなかったプールわきのカラ池に水をはり、その池を「トンボ池」として利用することを試みました。
水がはられたことで、プールから救出されたヤゴはもちろん、他にもゲンゴロウやアメンボの仲間がやってきたり、トンボ池の水路を利用して作った「たんぼ」のイネに、イトトンボが産卵をしに来たり、今まで見ることができなかった生きものが上小にやってくるようになりました。
1999年7月
この池を今後どのような形で利用していくのか、またこの池をどのように改修していけば、さらに多種の生き物を呼ぶことができるのか、といったことを、子どもたちと教師、そして保護者や地域の人たちが、一緒に考え、それぞれの立場でできることを進め、また情報を交換しながらお互いに支え合っていこう、という趣旨で、「上石神井小学校しぜん探検隊」が結成されました。
2000年3月
「トンボ池」は、もとは子どもたちの水遊び用につくられた池を再利用しているので、排水孔が低い位置にあります。そのためつねに水位が低く、子どもたちが身を乗り出さないと、中にいる生き物をのぞくことができない状態でした。そこで
1.池全体の水位を上げるために池底に砂利を敷き、その上に砂を敷いて池底のレベルを約10〜20pほど上げる 2.水路から水が流れ込む流水口が池底に向かって斜面になるように、砂利・砂を敷いて、荒木田土で塗り固める 3.池の中央にコンクリート枡を2つつなげて「島」を作り、アシやガマ、フトイといった水生植物を植える
といった、改修工事を行いました。


2000年度のあゆみ

2000年4月
工事を終えたものの、いざ水を注入すると、一晩で水が抜けてしまうほどの水漏れが発生していました。
池が作られてから約10年もの間、水がはられることがなかったため、あちこちに漏水孔があると考えられました。約2ヶ月に渡り、漏水孔と考えられる場所に荒木田土を塗り込んだり、杭の間にシーリング剤を入れたり、様々な手を尽くし、やっと5月末に漏水は止まりました。
漏水対策と平行しながら、池の周囲にも改修を加えていきました。
池の周りにはられていたタイルを一部はがし、あらたに土をいれ、学校北側の花壇周辺から、いろいろな種類の野草を集めてきて、植え込む作業をしました。
2000年5月
トンボ池の周囲がタイルから土に変ったため、歩きやすいように、木道を設けることになりました。その木道の材料として、西武鉄道さんの快いご承諾のもと、枕木をいただくことができました。(5月17日)

枕木の運搬・加工についても工務店を営む保護者の方の多大な協力を得て、5月21日、子どもたちの作業協力のもと、木道が完成しました。

2000年6月
プール開き直前に古田島先生指導のもと、6年生が理科の授業としてプールの中のヤゴ救出を行いました。
二日間で約7000匹近いヤゴが捕獲されました。
ヤゴの一部は観察用として、
6年生の教室と理科室の水そうにうつされ、残りはすべてトンボ池に放流されました。
梅雨のシーズンに入り、雨の日も多いなか、ヤゴたちは次々に羽化をとげ、毎日のように池の周りに「羽化がら」がみられるようになりました。
2000年7〜8月
夏休み中にトンボ池周辺のタイルをすべてはがし、学校近くの草原から芝草をわけていただいて、植付け作業をしました。
池のそばに手作りの看板をたてました。(写真)
看板には、トンボ池や探検隊関連の掲示物をはれるようにしました。
プールわきにある土の部分には、あらたにバッタ原っぱをつくり、新しい土をいれました。
2000年10月
3年生によってバッタ原っぱには草が植えられ、トカゲのすみかも完成しました。

2001年度のあゆみ

2001年4月
トンボ池の南側は斜面になっていますが、子どもがそこに立ち入って歩くため土が固くなってしまい、植物が生えにくい状態になっていました。

そこで土をほぐして昨年作った腐葉土を入れ、土の改良をほどこしました。
新しい土が流れないよう、また立ち入り区域をはっきり区別するように杭を打ち込み、整備しました。
2001年5月
アルミ缶担当者会(PTA団体)から寄付いただいたお金を材料費として、トンボ池に手作りのベンチを設置しました。(製作:ウッドライク松村様)

2002年度のあゆみ

2002年4月

上小卒業生の方から高さが4メートルあるクヌギの木をいただきました。

トンボ池ベンチの横に、この待望のクヌギが植えられました。

これから上小の子ども達とともに大きく成長し、夏場水温が上がるトンボ池に、涼しい木かげを作ってくれるようになるでしょう。

 

2003年度のあゆみ

2003年7月

トンボ池のそばにあるウサギ小屋のとなりに、探検隊の資材を入れる物置小屋を作りました。

基礎から仕上げまで、すべて隊員の手による手作りの小屋です。