モクズガニとの出会いまで(2003年8月〜)

探検隊が初めて石神井川の生き物調査をしたのが1999年8月のことです。
小学校の学区域内にある上石神井団地そばの集い橋(つどいばし)をポイントに、水質調査、生き物調査を行いました。
(そのときの様子は第2回活動報告「夏の石神井川の探検」をごらんください。)
翌年2000年の8月には集い橋よりも下流にある上御成橋(かみおなりばし)でアブラハヤの捕獲に成功し、アブラハヤが石神井川にいることを確認しました。

その後しばらく石神井川探検が途絶えていましたが、今年2003年、久しぶりに石神井川の探検を再開したのです。

探検隊がモクズガニと出会ったのは2003年8月24日。
ここ2年ほどお休みしていた石神井川探検を再開した日でした。
上石神井団地そばの集い橋ではしごをおり、あみで生き物を採取していたときに、偶然カニらしきものがあみにかかったのです。


カニは全部で3匹発見されましたが、あいにく全個体が死んでいました。(画像はそのうちの1匹です)
はさみに特徴的な毛が生えていたため、モクズガニであろうということはわかりました。
清流に棲むとも言われるモクズガニが、果たしてこの石神井川に生息しているのか、それとも死んだ個体を誰かが捨てただけなのか、
ぜひ生きたモクズガニをつかまえて、生息の有無を確かめてみようということになりました。

10月9日、隊員のご近所にお住まいの方が武蔵関公園の池でご自身がつり上げたモクズガニもってきてくださいました。
関公園の池は人工池です。石神井川との間には水門があって、川が増水したときには水が池に流れるようになっています。
モクズガニは川から水門をこえて池にやってきたという可能性が大いに考えられました。
今度こそ石神井川で生きているカニをつかまえようと、隊員は8月にカニの死骸をつかまえたポイントにカニカゴをしかけました。

一方いただいたモクズガニは松田先生の担当学年(2年生)の廊下の水槽に落ち着きましたが、翌日ろ過ポンプの電源コードを伝って?脱走。
子どもたちの必死の捜索もむなしく、忽然と姿を消してしまいました。
この脚力?をもってすれば、石神井川の堰もカンタンに乗り越えられるわけだと隊員は妙に納得。(画像は脱走した幻のモクズガニ)
10月19日夕方。
しかけておいた2つのカニカゴのうちの1つに、ついにモクズガニがかかりました!
エサをイワシ丸1匹にかえたこと、カゴの位置に工夫をしたことなどが功を奏したのかもしれません。
甲羅だけで6センチの大きさがある堂々としたメスのカニでした。
今度こそ、このカニには脱走されないように水槽にはフタをしました。
とても恥ずかしがり屋で、人の気配を感じるとすぐに隠れてしまいます。
そのため、今までなかなか捕獲することがかなわなかったのかもしれません。
10月22日、石神井川が雨により増水。
心配した隊員がカゴを見に行くと、2つのカゴのうち、ひとつはひもが切れて流れてしまい、行方が分からなくなってしまいました。(現在捜索中)

もうひとつのカゴを引き上げてみたところ、そちらに2匹目のモクズガニを発見!
19日に捕獲したものよりも小型で、オスだということがわかりました。
(現在オスメスともに2年生の教室の廊下にいます。)

2匹が捕獲されたことで、石神井川にモクズガニが生息しているという可能性が高まってきました。
隊では引き続きモクズガニの捕獲を続け、データを取りたいと考えています。

2009年10月22日、最初の捕獲からずいぶんと日にちがたってしまいましたが、石神井川の水底にモクズガニの死骸があるのを確認。石神井川に降り、大きな石を動かしながら探したところ、甲羅幅5cmほどのモクズガニを発見。久々の生体のほかくとなりました。