食べられるカビ
(顕微鏡写真はフレーベル館「おおきなしぜんちいさなしぜん 《かがく》8かび」 著者:林四郎より転載) 
  コウジカビを使った食品

しょうゆやみそを作るのにはコウジカビが使われます。
日本酒、焼酎、泡盛といったお酒作りにもコウジカビが使われます。

・・・カツオブシの作り方・・・

カツオを三枚におろし、煮てから、身をいぶして乾燥させる(焙(ばい)乾(かん))。焙乾作業にひと月ほどかかる(できたものが荒本(あらほん)節(ぶし))。荒本節にコウジカビをつける。「むろ」という湿度の高い部屋の中で、節の表面にかびを発生させ、それを陽に干して、かびを落とす行程を4、5回くりかえし、7〜8週間かけて仕上げる。  


  私たちの生活に役に立つカビ

1929年、イギリスの科学者フレミングが、アオカビの培養(ばいよう)液(えき)から発見した、世界初の抗生物質(こうせいぶっしつ)です。第2次世界大戦中に多くの負傷者を感染症から救い、今日の抗生物質開発のきっかけとなりました。


第6問 水の中にカビはいる?

正解は「○」
水の中に麻の実を入れておくと、わたげのように水カビがはえますよ。

(写真はフレーベル館「おおきなしぜんちいさなしぜん 《かがく》8かび」 著者:林四郎より転載)


第7問水の中にいるのなら、土の中にもカビはいる?

正解は「○」
土の上に白いものがべたっと張り付いているのを見たことがありませんか?


第8問 土の中にいるカビは悪いカビだ

正解は「×」
土の中のカビはとても大事な役目を持っています。そのお話をしましょう。

  カビ(菌類)の重要な役目

皆さんは生ゴミから堆肥(たいひ)を作ったことがありますか?
現在上石小の1年生は、総合の授業で生ゴミから堆肥を作る取り組みをしています。家から持ってきた生ゴミと、学校で作った腐葉土(ふようど)とミミズも参加して、土作りを行っています。
何日かすると、白いふわふわしたものが土の上に出てきます。これは土の中にいたカビが生ゴミを分解し始めているのです。

カビ(菌類)は、植物や動物の体を作っている複雑な物質(ぶっしつ)を分解して、もとの単純な物質に戻すという大事な役目を持っているのです。

  物質がめぐるしくみ

植物(生産者(せいさんしゃ))が作った葉や実を、草食の昆虫や小さな動物(消費者(しょうひしゃ))が食べます。その昆虫や動物たちは、肉食の大きな動物(消費者)に食べられます。植物の落ち葉や枯れ枝、昆虫や動物たちのふんや死体は、分解者(ぶんかいしゃ)である微生物(びせいぶつ)(カビ、菌など)やキノコによって無機物(むきぶつ)に分解されます。 この無機物がまた植物が育つための養分(ようぶん)となるのです。

このように、生き物はすべて大きな輪でつながっています。もし分解者である微生物がいなくなったら、どうなってしまうでしょう? 皆さんも考えてみて下さいね。

  カビを見てみよう

クイズ終了後、家庭科室に移動して、実際に探検隊スタッフが寒天培地で育てた様々なカビを見たり、顕微鏡でカビを見てみました。
また、カツオブシをけずる体験をして、本日のプログラムは終了しました。

探検隊スタッフが寒天培地で育てたカビ
顕微鏡でカビを見る子どもたち
カツオブシけずり体験コーナーは大人気
 
  参加者アンケートより

・ カビはぜんぶわるいカビだと思っていたけどいいカビもあるんだなあと思いました。(1年)
・ 家でカビを作ってみたい。(2年)
・ かつおぶしを自分でけずって楽しかった。味もすごくおいしかった。(4年)
・ カビにもいいカビがあるのは知っていたけど、こんなにたくさんあるとは思わなかった。カビについていろいろと分かりました。(6年)
・ 今回のカビは、難しいテーマでしたが、よくまとめられていて、いろいろなことが良くわかりました。久しぶりにカツオ節を削って食べました。(保護者)


(参考)
・おおきなしぜんちいさなしぜん《かがく》8「かび」 著者:林四郎/出版社:フレーベル館
・科学のアルバム「キノコの世界」 著者:伊沢正名/あかね書房
・森林のはたらきと役割り http://www.minnanomori.com/part/p_index.html


秋のしぜん教室「カビについて学ぼう」