「テントウムシのことを知ろう」
案内人:田中つとむ隊員

おはようございます。しぜん探検隊の田中です。
今日は、テントウムシのことについてみんなといっしょに勉強したいと思います。今日はテントウムシをもってきてくれたお友達がいっぱいいますね。あとで、みんながテントウムシを観察する時間ももうけますから、それまでフタをあけたりしないようにね。
さて、みんなにテントウムシのことをわかってもらうためにテントウムシクイズを10問用意しました。
まずはこのクイズをといて、テントウムシのことをいろいろと知って欲しいな。
第1問 |
テントウムシは羽をもっていて飛ぶことができる ○それとも×? | こたえ |
第2問 |
テントウムシというなまえは背中に点々があるからついた ○それとも×? | こたえ |
第3問 |
日本には10しゅるいの テントウムシのなかまがいる ○それとも×? | こたえ |
第4問 |
テントウムシはおどろいたり危険を感じると、ポトリと落ちて死んでしまう ○それとも×? | こたえ |
第5問 |
テントウムシをつかまえると出す黄色い汁は自分の身をまもるためのもの ○それとも×? | こたえ |
第6問 |
ナナホシテントウのオスとメスは せなかのもようがちがう ○それとも×? | こたえ |
第7問 |
テントウムシは肉食で、こんちゅうだけをたべる ○それとも×? | こたえ |
第8問 |
テントウムシ(ナミテントウ)には、せなかに赤い斑点(点)が2つのものも 4つのものもいる ○それとも×? |
こたえ |
第9問 |
テントウムシは冬がくるまえに卵をうみ、冬が来て寒くなると死んでしまう ○それとも×? | こたえ |
| 第10問 | テントウムシ(ナミテントウ)やナナホシテントウの幼虫は、成虫と同じ形をしている ○それとも×? |
こたえ |
みなさん、クイズのできはどうでしたか?全問正解のお友だちもけっこういるようだね。
テントウムシの名前のところでふれたように、お天道様の好きなテントウムシは、光が好きなのではないかと思います。
実際テントウムシをつかまえに畑などに行くと、晴れている日のほうが曇りの日よりもよく見つかりますし、夕方よりも昼間のほうがよく見つかるように思います。そこで今日は時間の都合でできなかったけれど、みなさんがおうちに帰ってから、こんな実験をしてみてください。
テントウムシをおはしのような棒につかまらせてください。テントウムシは棒をのぼりはじめます。ある程度上のほうまで来たら、下からライトをあててみてください。テントウムシはどうするでしょう。そのまま上にむかってのぼるでしょうか。それとも光に引かれて下に下がるでしょうか。
ぜひ、みなさんの実験結果を僕や探検隊の隊員に教えてください。
それともうひとつ、最後に「進化」と言う言葉の意味についてみなさんにお話したいことがあります。
「テントウムシクイズ」の中で、テントウムシが黄色く苦い液を出すこと、そしてテントウムシはとても目立つ色ともようをしていて、テントウムシをエサとする小鳥などが、一度テントウムシを食べて苦い思いをすると、その色や模様を覚えて、口にしなくなるというお話をしました。
私たちは「テントウムシは小鳥などに食べられないよう、自分の身を守るために、危険が迫ると苦い液をだし、また、小鳥たちに自分をわざと目立たせるように、派手な色ともように進化してきたのです」という言い方をすることがあります。
大きな間違いとはいえませんが、ともするとこのように、動物、あるいは植物などが、自ら積極的に自分に都合のよいように形や習性などを変えてきたかのように進化を説明しがちです。
しかし、進化とはそういうものではなく、長い時間と大きな自然の中で、秩序をもった偶然の組み合わせによって、必然的に獲得されていくものなのではないかと僕は思います。
進化は、人間が異性に好まれるようにオシャレをしたりすることとは根本的に違って、生物が積極的に獲得していくものではなく、結果としてそうなった、ということができると思うのです。 ゾウは自分から好んで鼻を長くしたのではありません。キリンもある日突然思い立って首を長くしたわけではないのです。その大きな秩序を持った偶然の重なり合いから逸脱してしまったものが形質、あるいは習性として消え、そのときの環境や周囲の状況に適応したものだけが残っているのです。
つまり、人間を含めて、いまこの地球上に存在する生物すべては、自然、あるいは時間の流れという大きな秩序の中で選ばれしもの、といえるのです。だからこそ、そこに人が無用な手を加えて、種を滅ぼしたり、自然を破壊し、秩序を壊してはいけないのです。 時間とともに変化する自然の秩序をだれが作ったのかはわかりません。それを人は神とよぶのかもしれません。まったく違うものかもしれません。
ただひとつ確かなのは、自然の中には確かな秩序があり、そのコントロールは人間にはできない、人間が支配しようとしてはいけないということです。
さて僕の話はこれで終わります。
これからテントウムシのせなかのもようがないイラストシートを配りますので、それをもって校庭に出ましょう。
見つけたテントウムシ、または今日みんながもってきてくれたテントウムシの背中のもようをそのシートに書き入れてください。
クイズのこたえでも言ったように、ナミテントウのせなかのもようは、お父さんとお母さんのテントウムシのもようがどうだったかによって50パターンくらいの組み合わせがあるそうです。いろいろなもようがありますから、それを記録するのも楽しいですよ。
また、気が付いたことなどもそのシートに書き入れてください。
それでは校庭に出て観察をしましょう。(観察の様子はこちら)