リチャード・エバノフさんとの対談録
菊池
日時:2001年10月18日 10:00〜11:45
場所:青山学院大学青山キャンパス同氏教官室(11号館3階 1132)
参加者:荒木さん、安部さん、中川さん、菊池
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エバノフさんご自身について
・21年前から日本に在住。現在青山学院大学助教授。
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専門は環境倫理学。青山学院大学では環境思想における異文化間の交流というテーマをメインに教鞭を取っている。
共著書:『環境思想の系譜』(東海大学出版会)
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「U.S Greens Abroad」(アメリカ緑の党の海外部門)という組織が一年前に出来、そこで活動している。海外からアメリカ緑の党をサポートするのが主な目的。海外投票権が認められているので、在外アメリカ人に働きかけている。
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「インターナショナル・グリーン・ネットワーク」という団体を、イギリス緑の党のトニー・ボーイズさんといっしょに作った。あらゆる国の「緑の人々」の連携を深めるのが主目的。今年の3月にフォーラムを開催した。来年も開催する予定。
□アメリカ緑の党について
1985年に設立。大まかに分けると二つ存在している。
@
Greens/Green Party USA(G/GPUSA):
州ごとに立てられている組織。ローカルで草の根的。エバノフさんの日本での活動も、この流れのうちの一つという位置付け。
A
Green Party of the United States(GPUS):
全米的組織。@に比べるとより政治的。
(ラルフ・ネーダーさんはどちらにも関与している。)
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これらを統合するための会合が一年前に開催されたが、未だ統合は為されていない。
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党費を納めている人は約2000人。(G/GPUSA)
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地方議会まで含めると議員は約500人ほどいるものと思われるが、日本とは異なり「党員/非党員」という区分がないので正確な人数を把握するのは困難。緩やかなネットワークを築いている。(GPUS)
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同時多発テロに関しては、州ごとに声明を出した。連盟(A)からは出していない。
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労働組合、女権擁護団体、左翼団体、学生団体など、様々な人に対して区別なくアプローチしている。右から左まで様々な人がいるが、ディスカッションを徹底しているので問題はない。
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今もっとも議題の中心となっているのは、やはり同時多発テロに関すること。
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組織に関する資料、基本的な綱領など(英文)を、安部さんの方にメールで送ってくださるとのこと。
□アジアの緑勢力、およびオーストラリアでの交流大会について
荒木さんの方からエバノフさんに説明。
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今年4月にオーストラリアで開催されたグローバルグリーンズ世界大会の報告。日本からは約30人の参加者があり、各々が今も全国各地で活動を続けている。
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日本で緑の党を立てようとしているグループもいくつかあり、「『緑の人々』設立準備会・東京」もその一翼を担っている。アジア・太平洋諸国で今のところ「緑の党」が実現しているのは、モンゴル、韓国、ネパール、オーストラリアなどで、日本やタイにはまだNGOしかない。
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オーストラリアが、緑の党や「緑の政治」の実現をめざすグループの国際的な連盟として「アジア・太平洋連盟」を提唱している。ヨーロッパやアフリカ、南北米ではすでにこれが成立している。
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政策の立て方・戦略の練り方等に関するアドバイスなど
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草の根的な運動のサポートが一番重要。一足飛びに全国組織を作っても誰もついてこない。
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アメリカでは、50%以上の票を獲得しなければ実質的な力を持つことが出来ない(←「representative(代表者)にならない」という言い方をされていました。)ので何をやるにしても難しいが、その点日本では3%で認知されるのでやり易いはず。
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GPUSAで州ごとの意見をとにかく丹念にディスカッションを重ねて作成し、それを全国大会で集めて圧縮するという方式を採っている。圧縮されたものに対してローカル・グループから提案があれば、いつでも受け入れられるような体制を採っている。
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その他
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月に一回(第4金曜日の夜)、青山学院大学青山キャンパスの11号館6Fで、ディスカッションと勉強会を兼ねた会合を開いている。「講師」や「リーダー」を立てず、お互いに対等な立場から、自由で活発な議論が展開されている。ほとんどが社会人で、日本人の割合は半分ほど。男女比も1:1。誰でも参加可能。議論は英語で行っている。
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今後も、交流を深め合って行きたいという意向をお互いに確認しあって終了。定期的に「緑の人々」設立準備会・東京の全体会議にも参加して欲しいという旨を伝え、ひとまず、年内に一度参加するという承諾を得た。日時は後日調整する予定。