私と9.11テロ

2008年1月20日 服部順治

   

私が始めてあの衝撃的なシーンを見たのは、息子の「パパ、見てごらん!」という声を聞いて、急いでそのテレビに駆け寄ったときでした。その日は、いつものように会社の帰りに妻の入院している病院に寄って、いっしょに病室で夕食を食べて帰って、休んでいるところでした。ただ、その頃は「もうこれ以上、抗がん剤の治療を続けても無駄です。」との主治医の言葉を聞かされ陰鬱になっていた頃でもありました。 その後、1週間ぐらいたって、結局、最後は自宅で迎えたい、と病院を退院し、最後の1ヶ月 足らずをいっしょに過ごしたのでした。これから死を迎えるにもかかわらず、あの退院して自宅に帰るときの妙に晴れやかで開放されたような妻の気分は今も忘れられないし、逆に、病院ではずっとうつ状態で、「こんなところで死にたくない」という妻の気持ちが やっとわかって号泣した私の気持ちも忘れることはないでしょう。

 さてその映像を見たときは、ハリウッドの映画の1シーンを見ているようで、14機の旅客機が行方不明になっている、とか、そのうちに2機目がまたWTCにぶつかったり、ペンタゴンで爆発が起こった、との ことでペンタゴンが炎上している映像も見せられ、まさしく映画以上のことが現実に起きていることにショックを受けたのでした。 また後で、高校の同級生の槙本 孝志君もWTCの富士銀行で経営管理部長として働いていて亡くなったと聞かされて、 その偶然にも驚かされました。

 彼は私が1996年アメリカに単身赴任する時に高校の同窓生らが開いてくれた送迎会で「服部もロサンゼルスに住んで、何か困るようなことがあれば、ぼくの勤めていたロ サンゼルスの富士銀行支店に電話してくれれば相談にのるよ」って言ってくれたことを思い出しました。また高校時代はサッカーの試合をやっていて、私のボールを彼が取ろうとしたので私は取られまいと彼の目の前で蹴ったボールが彼の顔面を直撃し、メガネをこわしてしまったことがありました。それで私はひどく罪悪感を感じてしまって、そのことを親に言うこともできずメガネの代金を払うために新聞配達などの仕事を探したのでした。でも結局そのバイトもできず、彼に謝っただけ でしたけど、その時、彼の「気にしなくていいよ」と言って笑った笑顔でやっと救われた気がしたのでした。
 その彼が911テロで亡くなった状況を同級生から聞いたことがあります。なんでも、向かいのビルに飛行機がぶつかった後、すぐに一階まで避難したのに、館内放送で安全だ、との知らせもあって、何か気になることがあったのか、また職場に戻っていき、そこで亡くなってしまったようなのです。そこらへんの経緯はテレビドラマにもなって放映された、とのことです。(そう、余談ですが、高校時代の私は友達からよく山本コータローに似てる、と言われて たのを思い出しました。(^_^;))

 そんな911テロが起こり、私や「世界の環境問題を解決しなくっちゃあ」と東京に集まっていた「緑の人びと」の仲間でも、このままでは世界は戦争の連鎖にはいってしまう、という危機感をもっていました。そこで私はテロの翌日 、いちはやく海外の政党としても正式に「報復戦争になるような事態は避けよう」と呼びかけていた、いわゆる緑の党の声明を翻訳し、 仲間も「緑の人びと」の政治集団としての新聞も発刊して報復戦争に はいらないよう呼びかけたのでした。

 さてその当時は妻の病院のこともあって、ガンの原因は何なのか、その治療方法は代替療法などいろいろ調べてい るところでした。その前は、グローバルな環境問題を解決するには国際的に連携できるNGOなどが支援できる、国際的な政党を日本で作らなくては、という強い思いで、「緑の人々」(いわゆる緑の党)のネットワーク作りをしていて、私ひとりで国会議員NGOの人たちにいろいろ環境問題に関して聞いて、それをビデオで発信し続けていました。 (そう、政治意識を高めるために選挙に関心をもってもらえるよう、本来なら行政がやるべきこと を率先してやったり、逆に行政では決してできない落選運動のサイトなどもやってました (^_^;)。  またそんなとき出会ったのが官僚や政治の汚職・腐敗をなくそうというNGOで、日本が正しい道を歩んでいくのに必要だ、と思い日本支部の立ち上げにも かかわりました。)

 そもそも私が環境問題に関心をもったのは、このロサンゼルスで単身赴任して出会ったアメリカの人たちの暮らしぶりやインディアンとの出会いからでした。ただそのアメリカでの競争社会で 私自身、負け、日本に帰国してからは、どうやってこの環境問題に取り組んでいったらいいか考え、とりあえず、当時、趣味でやっていたインターネットのホームページを利用することにし、デジタルデバイドな人たちへの支援をするコンピュメンタのサイトオンブズマンネットワークなどを作り始めてい たのでした。 すなわち、私が当時、出した結論は、自分自身の欲望はなかなか制御できないだろうから、環境破壊をなるべくしないようなまわりの社会の仕組みを 変えていくしかなく、それができるのは、結局、国際的な政治のネットワークでしか統治できない、という考えでした。

 でも最近では、やっぱり自分自身からまず変えていかないと、結局、世界は変えられない、とつくづく実感している今日このごろです。(^_^;)(自分自身も変えられないのに、世界を変えられるわけがない、という単純な論理 ですが... (^_^;))

 さてこの9.11の真実を調べていってるうちに、いろんなことを知ることができました。一番、大きな成果は、単純ですが、この 世の世界は基本的にはお金を媒介にして つながり回っているのでは、ということです。自己の欲望の実現=お金を得る、という行為と大体つながっている、ということです。もちろん正しく生きようとする、心の働きは、また別なのですが、どうしても、 この世ではモノや欲望とつながりやすいお金を 多く得ようという方につられてしまいがちなのです。それを律していくのは現代人にとって非常に難しい状況なのです。(基本的には「足るを知る」、ってことなのでしょうが....(^_^;))

 はてさて、何はともあれ、みなさんもこの9.11の真実を読み解いていただくことで、この世を誰がどのように動かしているのか、徐々に見えてくると思います。 そんなみなさんはもうおわかりでしょうけど、真実を知ろうとする時、政府の言うことが絶対正しい、などという変な偏見 (^_^;)は捨てさることでしょうね。そしたら、これまで現れた事実 と常識的で客観的な判断の積み重ねで真実が見えてくると思います。

 偏見なく、素直にこの世の中を見ましょうね! (^_^;)

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