中島みゆき 「世情」の歌詞の解釈 

 

 実際の歌はこのビデオからお聞きください 幕末の志士たちの心情を歌った曲

 

歌詞 中島みゆき
作曲 中島みゆき

 

世の中はいつも 変わっているから
頑固者だけが悲しい思いをする。


変わらないものを 何かにたとえて
その度 崩れちゃ そいつのせいにする

※シュプレイヒコールの波、通り過ぎてゆく
  変わらない夢を、流れに求めて
  時の流れを止めて、変わらない夢を
  見たがる者たちと、戦うため※

世の中はとても臆病な猫だから
他愛のない嘘をいつもついている。


包帯のような嘘を見破ることで
学者は世間を見たような気になる

※くりかえし 4回


解釈

世の中の人たちは 刹那的に自分の欲望を満たそうと行動しているから、

世の中の真理とは何かを考え、世の中はどう変わっていかないといけないかを追求し、

まっとうに生きようと正義をつらぬこうとする頑固者たちは、いつも世の中の人から反対されたり、裏切られたりして、悲しい思いをする。

世の中の人たちは、自分たちの刹那的で動物的な欲望から発していることなのに、それをキレイな夢に置き換えて、達成しようともがくけど

なかなか達成できないとわかると、他の人たちや政治家や国など、結局、世の中の他人事のせいにしてしまう。

 世の中の人は「戦争をやめよう、政治を変えよう」などとその時のキレイごとをシュプレヒコールのように言って、あたかも他人事のように言うけれど、決して自分の心から変えようとはしない。

この世の真理は何か、みんながまっとうに生きれる道は何か、を考え、追求している人たちはその時代の流れにあわせて 変えていくことに、自分なりにもがき苦しみながらも挑戦しつづけている。

 それでも世の中には、時代のまっとうな進化の流れを止めて、今までどおりの生活をそのまま続け、刹那的な欲望をまた満たそうと夢見る人たち が多いけれど、実は 自分自身の心にもそういう一面が顔をのぞかせるときもある。
そんな変えられない世の中の人たちや自分自身の中からわきおこる刹那的な欲望とも戦わねばならない。

 世の中の人たちはだいたいが臆病で、自分だけが孤立し、異端視されて非難されるのを避けるため、他愛ないウソをつくし、また自分の欲望をさらけだして利己的に行動して いると思われるのは恥ずかしいから、そんな欲望を隠そうと、また他愛ないウソをつく。

 でも学者やマスコミの多くの人は、そんなウソをついている世の中の人たちの利己的な欲望を暴いたり、見つけ出して、まるで世の中のことは全てわかってるかのような気になっている。

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